特に目当てもなくスーパーの中をほっつき歩いていたら、黄色に青と赤のアクセントが印象的なイカしたデザインの缶が目に飛び込んできた。
スパイスミックスだ。
どうやらエビやらカニやらを蒸すときに使うらしく、シーフード以外にも鶏肉やサラダにも使えるとある。
エビにもカニにもさほど強い欲望を感じないのだが、イカした商品パッケージには滅法強い欲望を感じるわたしは、みじんのためらいもなくこのスパイスミックスを速攻ジャケ買いした。
原材料が「塩、セロリシード、唐辛子と黒こしょうを含むスパイス、パプリカ」というシンプルさも気に入った。それに、万が一口に合わなくても中身はカレーにでも投入して使えばいい。カレーはどんな余り物スパイスも受け入れてくれる包容力ある食べ物だ。使い切ったら一目惚れした缶だけとっておけばよいのだ。
そう思って買い込んだ缶の中身を帰宅するや否やひとなめしてみる。塩が結構きいていてしっかり辛みも有り、塩代わりにフライドポテトにかけても美味そうだ。
そういや塩無しの湿気たコーントルティーヤチップスが少し残っていたぞと思い出し、耐熱容器に粉々になったチップスをぶちまけて、冷蔵庫に残っていたチロルチョコサイズのクリームチーズを乗っけ、20秒ほどレンジでチンした。
チップスの湿気が飛び、ほどよく柔らかくなったクリームチーズにOLD BAYをふたふり。フォークでぐりぐり混ぜると少々グロめに仕上がる。うーん、ビールに手が出る味である。
ビールを飲みながらOld Bayの缶の後ろに印刷されているレシピをチェックする。
載っているレシピ3つのうち2つはエビとカニの蒸し方だったので、残る1つ、チキンのマリネグリルを作ってみることにした。
材料はチキン、オイル、レモン汁、パセリ、黒こしょう、それにOLD BAY。あいにくパセリは切らしていた(というより黄色く枯らしていた)ので省略。
作り方はいたってシンプル。チキン以外の材料をボールで混ぜ合わせ、そこにチキンを投入して揉み込み、しばらく冷蔵庫で寝かせた後にグリルで焼くだけだ。
缶には20〜30分寝かせて焼くと書いてあるが、そこいらへんは自分の勝手な都合でさらっと無視して2時間経過。グリルで焼くとセロリの良い匂いが漂う。骨近くまでしっかり味がしみ込んで、キリッとジューシーに仕上がっているじゃないか!
70年前からアメリカで愛され続けているというOLD BAY。
そのキッチュなパッケージデザインに負けず劣らず、中身もイカしたシーズニングであった。
よし、次はカニに挑戦だ!
Old Bay Seasoningでマリネしたチキンのグリル

黄色いパッケージが可愛いOld Bay Seasoning
エビやカニをスチームする時に使われるシーズニングだが、チキンをマリネしてグリルで焼いても美味しい。漬け込んでおいて焼くだけなので、楽チンだ。
ただ、このシーズニングを日本で入手するのが一番困難かもしれない。
Old Bay Seasoning オフィシャルサイト
食材
- チキンのモモ肉 2枚くらい(手羽元でも良い)
- オリーブオイル 大さじ4杯ほど(60cc程度)
- レモン汁 大さじ2杯くらい(30cc程度)
- OLD BAY Seasoning 大さじ1杯
- 黒こしょう少々
手順
- チキン以外の材料をボールに入れて混ぜる
- 1にチキンを放り込んでもみ込み、ラップをして冷蔵庫で20〜30分寝かせる
- 2をグリルでこんがり焼く
Information
Old Bay Seasoning オフィシャルサイト
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