日本橋で映画を観て、もやもやした気分のまま、心ここにあらずの状態で外に出た。ふと顔をあげると、そこにあったのはイカした看板。
富士越カメラ
Leica
曇り空の下で黒く見える街路樹を背に、内部の蛍光灯で白く柔らかく光っている。近くにある緑のライトが反射し、ほのかに緑がかっている。
そこに真っ直ぐな太い線と細い線の青文字で店名が記され、その下に柔らかい曲線の赤文字でお馴染みのLeicaのロゴがある。
店名の青い文字が特に美しく、Leicaの赤が効いている。
こんなに美しい看板を掲げるカメラ屋には、きっと素敵なカメラが並んでいるに違いない。そう思いながらお店の中を覗き込むと、お店の人とお客さんと思しき人がカメラを前に楽しげに会話していた。
憧れのライカのカメラを買うときは、ここで買いたいな。
もやもやした後味の映画のことはすっかり忘れ、そんなウキウキした気分で日本橋を後にした。