ちょいと熱いの一本

成瀬巳喜男の映画を見た後で神保町をうろうろしていたら、今見た映画のセリフをそのまま口にしたくなる看板に遭遇した。

巷じゃ冷酒が流行って久しいが、昔の日本映画に登場するお酒といえば決まって熱燗。

『噂の娘』の酒屋の主人は妾の切り盛りする小料理屋で熱いのを1本つけてもらい、『流れる』の山田五十鈴は鋸山からゆすりに来た男に熱いのを1本つける。

この看板の横にある引き戸をガラリと開けると、割烹着を着た成瀬映画のキャラクターが居そうで、熱燗をきゅっと一杯やりたくなる。

年の瀬である。

Sooim KIM 

面白い映画、演劇、ドラマを求めてあちこちをさまよいつつ、美味しいものを食べ、好奇心にまかせていろいろ作る。

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