JR神戸線の元町駅の近くには、港町神戸にふさわしい洋風建築の交番が建っている。
なんでも1908年に初めて日本からブラジルへ移住した人たちは神戸の港から出発したらしく、この交番は、以来延べ25万人を超えることとなったブラジル移民の玄関口としてふさわしいように、ブラジルをイメージする建物になったそうだ。
屋根の上にはステンドグラスがあしらわれた小さな塔も乗っかっている。
だが、ブラジル風の綺麗なステンドグラスよりわたしの目を引き付けたのは、JRの高架側の壁につけられたこの看板。

ミニカーのような可愛らしいパトカーがステンドグラスに負けないカラフルな赤と青をバックにちょこんとある。
「KOBAN」という文字から判断すると、この看板は全国の交番がアルファベット表記されるようになってからつけられたのだろう。
この前はどんなレトロで異国情緒あふれる看板がついていたのだろう?
きっとこれと負けず劣らずお洒落な看板だったに違いない。
そんなことを考えながら、神戸の夜景を背景にかわいらしい看板の写真をパチリと1枚。