太陽光で充電できるLEDランタンを探していると妹に話した時、「良いのがあるよ」と勧められたのが南アフリカで作られているソネングラス(Sonnenglas)だった。
全体の70%がリサイクル素材で作られている瓶型のソーラーLEDランタンで、フェアトレード製品らしい。
「どれどれ」とネットで調べてみたところ、まずその素朴でミニマルな美しさに驚いた。
Sonnenglas のロゴがついた透明のガラス瓶に、ソーラー電池とLEDライトが内蔵された蓋が乗っかり、それを固定するリングがついている。
メイソンジャーと同じ構造だ。
瓶のネック部分には針金の取手とスイッチがついていて、スイッチを蓋に接触させるとLEDライトが輝きだすというというシンプルなメカニズムになっている。
ガラスの中には好きなものを入れることができるので、自分だけの小さなショーケースにもなる。
公式インスタグラムにはアイデアが溢れていて、見ているだけで楽しい。
おまけに耐水・防塵だというから、なんだかとても良さそうだ。
公式ウェブサイトによると、ソネングラスはコストを削減するために機械を導入したりせずハンドメイドにこだわり、失業率40%の南アフリカで雇用を生み出しているらしい。
しかもその雇用も低賃金労働ではなく、年金・健康保険などの社会保険を完備し、現地の中間所得層以上の給与を保証しているというまさにフェアトレードの製品。
リサイクル素材を70%使って作られているので環境にも優しく、消費者としても安心して買える。
もともと停電の時やいざという時のための防災グッズとしてソーラーランタンが欲しいと思っていたのだが、どうせなら普段から使えるものが良い。
そんな私が勝手に決めた理想のランタンの条件は、
- 太陽光充電ができる
- USBでも充電ができる
- デザインが美しい
- インテリアに馴染む
- 食卓に置いてもおかしくない
- 防水
- 重くない
- 片手で持ち歩ける
- ぶら下げられる
- 高価じゃない
- 丈夫
それをソネングラスは全てクリアしていた。
もちろんガラス製なので落としたら当然割れるが、メイソンジャーと同じ構造だから割れても他の瓶で代用できるので大丈夫だ。
その上フェアトレードでサステイナブルな製品となれば、うちのランタンはもうこれに決まり!
ただ、ソネングラスにはサイズが Classic と Mini の2種類あるので、どちらを買うか少し迷う。大きい方を1つ買うか、あるいは小さい方をいくつか買って普段からこんな風に並べておくか?
さてどうしようと思っていたちょうどその時、思わぬところでソネングラスの実物を見ることができた。
訪れた表参道のアートギャラリーの窓際で、ギャラリーの備品のソネングラスが日向ぼっこをしていたのだ。
どうやらサイズは大きい方の Classic。
1000mlと聞いて想像していたほど大きくなく、とても静かなたたずまいをしている。
アーティストの個性が滲み出る作品が展示されるアートギャラリーで、自己主張することなく優雅にその場に溶け込んでいる。
「こいつ、なかなかやりやがる」
実物を見て Classicサイズがとても気に入った私は家に帰って早速これを注文した。
翌日届いたものを箱から取り出すと、内部がとてもしっかり作られていることがわかってさらに大満足。





なんでも2019年版は改良が加えられたらしく、蓋の内側のLEDライト部分は耐水ケースの中に入れられ、耐水性がさらにバッチリになったようだ。
充電池の発電効率も上がって満充電後は24時間以上点灯できるらしい。
バッテリーは通常使用で約5年間持ち、有料だが電池交換サービスもあってサポートもしっかりしている。
オンラインで製品登録すると保証期間が延長されて2年になるというのも嬉しい。
だが何よりも嬉しいのはやはりその美しさだ。

スイッチをオンにすると優しく輝き出したLEDライトは、ガラスに反射して波のような模様を周囲に投げかける。
どこに置いても、どこにかけてもインテリアの邪魔をすることもない。
あまりにも嬉しくて、家中のカーテンを締め切り、針金の取っ手を持って家の中を一人で歩き回ってしまった。
その時口ずさんでいたのは、ユーリズミックスの ‘Here Comes The Rain Again‘。
白いナイトガウンさえあればアニー・レノックスごっこもできるソネングラスは、ソーラーLEDランタンの逸品。
我が家ではいつも窓際で日向ぼっこさせている。
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