







アメリカの南西部、アリゾナ州にあるアンテロープ・キャニオン(Antelope Canyon)は鉄砲水によって削られた岩の渓谷だ。ナバホ族は「水が岩を流れる場所」と呼んでいるらしい。
今でも雨が降ると鉄砲水が流れ、岩を削り、姿を変化させている。
スロット・キャニオンと呼ばれる幅の狭い渓谷で、場所によっては人1人通るのがやっとという狭さのところもある。ここからかなり離れた場所で降った雨が突然鉄砲水となってやってくる危険があるので、この地を所有・管理しているナバホ族のガイド付きツアーでしか訪れることができない。
ラスベガスから車で4時間半という少々行きにくい場所にあるのだが、太陽光の差し込む角度によって刻一刻とその表情を変える岩肌や、神秘的な光線と陰影は世界中の観光客や写真家を惹きつけ、中はかなり混み合っていることが多い。
