ジョン・フォード・ポイントと呼ばれるフォード監督の西部劇映画によく登場する風景
アメリカのアリゾナ州とユタ州の州境に位置するモニュメント・ヴァレー(Monument Valley)は赤い土にそびえ立つ巨石が有名なナバホ族の地だ。
西部劇映画の撮影場所としても有名で、特にジョン・フォード監督がここを好んで使った。「ジョン・フォード・ポイント」と呼ばれるフォード監督映画に良く登場する場所もあるほどだ。
西部劇で何度も見ていた馴染みの風景なのに、実際に自分の目で見ると、そのあまりの壮大さに圧倒されてしまった。
刻一刻と表情を変える空。赤い土とそれを巻き上げる風。そこにそびえ立つ巨大な岩。
いつ、どこにカメラを向けてシャッターを押しても絵になる写真が撮れるが、どの写真も本当の姿を捉えられない。
ジョン・フォードをはじめ、数々の映画人や写真家を魅了したのも当然で、ここの素晴らしさと美しさをカメラで捉えるのはおそらく不可能だろう。
あまり深く考えずにモニュメント・ヴァレーで1泊の旅程を組んだのだが、途端に後悔した。またきっと戻ってこよう、そう誓った。
