近所のスーパーに綺麗な熊本産芝海老が売っていた。
パックにぎっしり入って298円。多分40〜50匹は入っているんじゃないか?
芝海老と言えば、殻付きのまま唐揚げにしたり、甘辛く煮つけるのが定番だ。でも唐揚げはちと面倒くさい。それに油があっという間に海老風味のオレンジ色になって、後で他の揚げ物に使いにくくなる。
かといって醤油で甘辛く煮つけた芝海老はさほど好きではない。
さて、どうしようかと思っていた時、ふと香港で食べた絶品の巨大シャコ姿揚げガーリック炒めのことを思い出し、「そうだ、ガーリック炒めにしよう!」と思い立った。
殻が柔らかくそのまま食べられる芝海老なんだから、わざわざ揚げて炒める必要もない。フライパン1つであっという間にできるから簡単なはずだ。
どうせなら、ワインにも合いそうなイタリア風にしてやれ!
必要なのはニンニクと鷹の爪とオリーブオイルと塩胡椒のみ。
よーし、思いつくままに作ってみよう!
まずは芝海老の下処理から。
芝海老はヒゲが長いことでも有名だ。「いったいどこまであるんだろう?」とまな板の上で伸ばしていたら、なんだか可愛らしいので、ついパチリと撮った写真がトップのそれ。
でも可愛く見えて頭と尻尾にしっかり凶器を忍ばせている。
芝海老の凶器その1:頭にある鋭いツノ 芝海老の凶器その2:尻尾に隠し持つ鋭い「針」
こいつをそのまま調理して食べると、一寸法師を飲み込んだ鬼のように、「あ痛たたっ!」てなことになりかねいないので、さっさと武装解除させる。
尻尾についている「針」は指で引っ張るとスッと取れ、頭についている「ツノ」もポキンと折れるのだが、面倒なので両方キッチン鋏で切り取る。
ついでに長いヒゲもちょんと切る。
次は背ワタ。殻つきの芝海老をぐっと丸めると、鎧の隙間から体が見えるように殻の隙間から海老の「背中」が見えるので、そこに爪楊枝を脇腹からぐさっと刺し、手前にグッと引っ張るとあーら不思議、背ワタがスーッと取れるのだ。
ラッキーなことに、今回買った芝海老はパック詰めされる前に「兵糧攻め」にあったようで、数匹背ワタを取ってみたが、透明で綺麗なもんだ。これは他も綺麗に違いない。そう思い込むことにし、他の背ワタ取りはずぼらに省略。
下処理の終わった芝海老をオリーブオイルと塩でマリネする。
もしもっとイタリア風を狙うならここにハーブを投入しても良いが、今回は省略。
あとはオリーブオイルとニンニク、鷹の爪で炒めれば完成だ。
出来上がった熱々の芝海老は頭から尻尾まで丸ごと食べられ、白ワインにもビールにも良く合う。
芝海老のイタリア風ガーリック炒め

芝海老のイタリア風ガーリック炒め
オリーブオイルとニンニク、鷹の爪を使っているから強引に「イタリア風」と呼ぶ。
*「ずぼら料理」を極めたい場合は下処理を全て省略するも良し!
食材
- 芝海老(生) 適量
- ニンニク 適量
- 鷹の爪 1本くらい
- EXVオリーヴオイル 適量
- 塩。胡椒 適量
- イタリアンパセリ(あれば) 適量
手順
- 芝海老の下処理をする。ヒゲと頭のツノ、尾の針、背ワタを取る。 (背ワタは芝海老の頭と尾を近ずけるようにしてグッと丸めると、鎧の隙間から体が見えるように殻の隙間から海老の「背中」が見える。そこに爪楊枝を脇から刺し、上に引っ張ると背ワタがスッと引っ張り取れる)
- 下処理の終わった芝海老はさっと水洗いし、水気を切る。キッチンペーパーで拭いても良い。
- 2の芝海老をボールに入れ、オリーヴオイルを適量回しかけ、塩もひとつまみ投入して混ぜ、しばらくマリネする。
- 芝海老をマリネしている間に、ニンニクをみじん切りにし、鷹の爪は二つに折って種を取り除く。辛いのが好きな人は種も一緒に調理すると良い。
- 熱したフライパンにオリーブオイルを適量入れ、ニンニクと鷹の爪を炒める。 ニンニクが黄金色になったら両方を取り出しておく。
- 同じフライパンに芝海老を投入し、オレンジ色になるまで一気に炒める。油ハネに注意!
- 火が通ったら黒胡椒を適量ふりかけ、味見をして塩が足りなければ塩も追加する。皿に盛り、5のニンニクと鷹の爪を振りかけ、あれば彩にパセリのみじん切りをふりかける。