知人夫妻がホームパーティに誘ってくれた。
なんでも、噂のビーフウェリントンを作ってご馳走してくれるという。
ビーフウェリントンはセレブリティシェフのゴードン・ラムジーが出演するアメリカのリアリティ番組『ヘルズ・キッチン〜地獄の厨房』(原題:Hell’s Kitchen)に良く登場するメインディッシュで、その番組を見て知人が挑戦したところ、とても美味しくできたらしい。
その話を聞いたとき、多分、私の口からヨダレが相当滴り落ちていたのだろう。
知人夫妻が『ゴードン・ラムジーのビーフウェリントンを食べる会』を開いてくれたのだ。(会の名前はわたしが密かにそう呼んでいるだけだが。)
メインディッシュはもちろん知人が腕を振るうビーフウェリントン。
じゃあ私は夫妻の小さなお子たちのために、子どもに喜ばれそうなデザートを作って持っていくことにしよう!
子どもに喜ばれると言えばキャラ弁。デザートだからキャラデザートだ!
こんな単純な思考で作ることにしたのがネットサーフィンして見つけたミニオンズのカップケーキ。
見つけたのはアメリカのケーキミックスの王様、Betty CrockerのWebサイトで紹介されているミニオンズのカップケーキ。このサイトではカップケーキもデコレーションのアイシングも当然Bettey Crockerの製品を使うことになっているが、日本でそれを手に入れるのは少々面倒だし割高になる。
カップケーキは材料をくるくるっと混ぜて型に入れて焼くだけだし、アイシングもバターと粉砂糖をハンドミキサーで泡立てて色を付けるだけだから、この際、一から作ることにした。
問題になりそうなのはデコレーションだが、Bettyさんが言うにはマシュマロとM&Mのようなコーティングチョコで良いらしい。だからきっと簡単に違いない!
ということで、これまたネットサーフィンして見つけたチョコレートカップケーキのレシピとバニラバタークリームのレシピをベースにして、ミニオンズの大量生産にチャレンジ。
まずはカップケーキを焼き、しっかり冷ます。その間に黄色いバタークリームを作る。
今回は初めて使うクチナシ由来の粉末食用着色料で黄色くしたのだが、何の説明書きもなかったので何も考えずに呑気に粉のまま投入したところ、一向に黄色くならず、困ってしまった。
グーグル先生に質問してみたら、どうやら粉末の着色料はまず水で溶かしてから加えるのが正しいらしい。慌てて水で溶いて練り辛子のようになった着色料をバタークリームに加え、ようやく好みの黄色にできた。

いよいよデコレーションだ。
だがその前にちょっとカップケーキに小細工をする。
ミニオンズと言えば好物はバナナ。カップケーキの中央を少しくり抜き、厚めに輪切りしたバナナを入れてやれ!



くり抜いたケーキをパクりと食べれば味見にもなって、一石二鳥だ。
その上から黄色のバタークリームを厚めに乗っけて表面を平らにならす。




なかなか難しいが、何とかできた。
次は目となるマシュマロと懐かしのマーブルチョコの登場だ。

マシュマロは適当な厚みになるよう、2つか3つに切る。


マーブルチョコは茶色とブルーだけを使うので、他の色は口に放り込む。
ブルーを使うのは、ミニオンズの1人(1匹?)のボブが左右の目の色が違うオッズアイをしているからだ。(というのは言い訳で、実はマーブルチョコを出してみたら、茶色が足りないことがわかったからだ。)
溶かしたチョコレートでゴーグルのベルトの部分を描き、その上にマシュマロを1つか2つ乗せる。カットした面を上にすると、マーブルチョコがくっつきやすくなる。
チョコレートで口を描き、髪はチョコレートで描くか、極細チョコポッキーを刺して仕上げる。



あとはミニオンズのトレードマークの一つ、デニムのオーバーオールに見立てて、カップケーキのカップの部分を青い色画用紙で巻けば完成だ。

百均で買ったケーキの箱に入れて持って行ったら、知人夫妻や他のゲストにお店で買ったカップケーキだと勘違いされたので、これは大成功ということか?!
とほくそ笑んだのも束の間。
子どもは「目が一番美味しい!」と正直な感想を述べていた。
ミニオンズのカップケーキ

ミニオンズのカップケーキ
映画『怪盗グルー』に登場するキャラクター、ミニオンズのカップケーキ。
ベースのチョコレートケーキに黄色く色付けしたバニラバタークリームのアイシングを乗せ、マシュマロとマーブルチョコの目とチョコレートの口、極細ポッキーの髪をつけました。
*青いカップケーキ用のライナーを使えばミニオンらしくなります。なければ青い色画用紙を最後に巻けばOK!
食材
- *チョコレートカップケーキ
- 薄力粉 100g
- ココアパウダー(無糖) 45g
- ベーキングパウダー 小さじ1
- 塩 1つまみ
- 卵 2個(室温にもどしておく)
- 三温糖かキビ砂糖(白砂糖と黒砂糖を半々でもよい) 200g
- 香りの少ない植物油 80ml
- バニラエクストラ 小さじ2
- 牛乳 60ml
- ヨーグルト 60ml
- 有塩バター(室温にもどしておく) 200g
- 粉砂糖 450~550g
- 生クリーム 50ml
- バニラエクストラ 小さじ2
- 食用着色料 黄色少々
- バナナ 2本
- マーブルチョコかM&M 適量
- マシュマロ 適量
- 極細チョコポッキー 適量
- チョコレート 適量
*バニラバタークリーム
*デコレーション
手順
- *チョコレートカップケーキを焼く
- オーブンを180度に予熱し、カップケーキ型にライナーを敷いておく。
- ボールを2つ用意し、片方に薄力粉、ココアパウダー、ベーキングパウダー、塩を入れてよく混ぜる。もう片方のボールに、卵、砂糖、植物油、バニラエクストラを入れて泡立て器でよく混ぜ、粉物のボールに半量をそそぎいれ、牛乳も加えて捏ねないように混ぜる。さらに残りの半分とヨーグルトを加え、捏ねないようにざっと混ぜる。かなりゆるめの生地になる。
- ライナーを敷いたカップケーキ型に2の生地を型の半分まで入れ、180度に温めておいたオーブンで15〜20分ほど焼く。爪楊枝を刺してみて、生焼け生地が付いてこなければ焼けているので、型から取り出して冷ましておく。
- 室温に戻したバターをボールに入れ、ハンドミキサーでクリーミーになるまで泡立てる。そこに粉砂糖450gと生クリーム、バニラエクストラを入れ、さらにハンドミキサーでさらに泡立てる。バタークリームが柔らかいようなら、さらに粉砂糖を加え、好みの固さにする。
- 食用着色料を少しずつ4に加え、好みの黄色にする。
- バナナを厚めの輪切りにし、マシュマロは2つか3つに切っておく。極細チョコポッキーはチョコレートの部分だけ4cmくらいにカットしておく。板チョコは溶かし、三角錐型にしたラップかクッキングシートの中に流し込んでおく。
- 完全に冷めたカップケーキの中央をペティナイフ等で丸くくり抜き、バナナの輪切りを埋め込む。
- その上からバタークリームをこんもり盛って 平らにし、溶かしたチョコレートでゴーグルの紐を描き、マシュマロをカット綿を上にして乗せ、さらにマーブルチョコを乗せる。
- 溶かしたチョコレートで口を描き、紙は極細チョコポッキーを刺すか、溶かしたチョコレートで描く。カップケーキのライナーシートが青色ではない場合、カップの部分に青い色画用紙を巻いて完成させる。
*バタークリームを作る
*デコレーションをする