京都五花街のひとつに数えられる先斗町のランドマークと言えばこの先斗町歌舞練場。
京の春の風物詩『鴨川をどり』が開催される劇場であり、花街の芸妓や舞妓が歌や踊りを練習する稽古場でもある。
そう言えば、日本舞踊を習っている人の発表会がここであって、それを見に来たこともあったなぁ。
鉄筋コンクリート造りの建物は、昭和2年(1927年)に完成した当時「東洋趣味を加味した近代建築」と賞賛されたらしいが、今は少々お手入れしてもらいたそうな様子である。
亀甲の明かり取りの下に並ぶ「先斗町 歌舞練場」の文字も塗装が少々剥げている。これはこれで時代を感じてオツなもんだが、細かい装飾があしらわれたタイルや鉄の扉と一緒に化粧直しのレストレーションをしてもらったらさぞ美しくなるだろう。
そう思いながら写真をパチリと撮った。
