スーパーで新生姜を見かけ、そういえばジンジャーシロップを作りたかったのだと思い出した。
なんでも新生姜を使うとうっすらピンク色のシロップができるらしい。
わたしが作りたいのはスパイス入りのピリッと辛口生姜シロップなのだが、せっかく新生姜の季節なのだからピンク色をしたシンプルな生姜シロップも一緒に作ってみることにした。
生姜を煎じる
まずは生姜をじっくり煮出して生姜液を作る。

新生姜は皮ごと使うとピンク色になるらしいので、土をきれいに洗い落とす。
ボコっとしたコブがくっついている股の部分に土が付いているので、股の部分でポキっと折るか包丁で切って洗うと良い。
それを皮ごとスライスして千切りにする。

別に薄切りでも良いし、ざく切りでも、なんならすり下ろしても良いのだが、なんとなーく千切りに。
それを鍋に入れて上から水をたっぷり入れ、ことこと煮ること約1時間。煮ている間に生姜の香りが家中に漂い、なんだか漢方薬屋のようになってくるので、煮ると言うよりも煎じるという感じに近い。

煎じた生姜液を味見してみて、しっかり生姜の辛味が出ていれば生姜を取り出す。
それをきれいな布で濾してギュッと絞り、生姜のエキスをしっかりとる。

ここまでできたらあとは簡単。砂糖を入れて香り付けすれば良いだけだ。
今回は2種類のシロップを作るので、出来上がった生姜液を適当に2つにわけてそれぞれ甘みと香りを付けていこう。
ピンク色のジンジャーシロップ
まずはピンク色のジンジャーシロップである。こちらは色がきれいに出るようにグラニュー糖を使う。
生姜液を鍋に入れ、生姜液と同じ重さのグラニュー糖を加える。
生姜液と砂糖が1:1なのは、ただ単にシンプルシロップの基本が水と砂糖が1:1だからで、砂糖は好みで調整すればOKだ。
鍋にレモン汁とレモンの皮も加えて火にかけ、砂糖をしっかり溶かして一度沸騰させる。
それを冷ましたら出来上がり。

スパイシーな辛口ジンジャーシロップ
辛口ジンジャーシロップのほうは飴色にしてやれ!ってことで、ザラメ糖を使うことにした。
生姜液と同じ重さのザラメ糖を鍋に入れ、スパイスと一緒に火にかけるのだが、今回入れたスパイスはこちら。

シナモン、クローブ、黒胡椒、赤唐辛子、スターアニスだ。
ザラメ糖が溶けて沸騰したら火を止めて、そのまま冷まして完成だ。

スパイスは入れっぱなしでも取り除いてもOK。取り除く方が香りはマイルドになる。
わたしは2、3日入れっぱなしにしてから取り出すことにしている。

出来上がったシロップの色の違いはこんな感じ。

ソーダで割ると、この通り。


ここにレモンやライムを添えるとさらに爽やかになる。
ウォッカを入れてライムジュースを絞ればモスコミュールになる。
今回はソーダで割って飲む用のジンジャーシロップを作ったが、本格的に発酵させて作るタイプのジンジャービアーもある。仕込むのに1週間ばかりかかってかなり面倒なのだが、発酵好きにはたまらないプロジェクトだ。
次回は久しぶりにジンジャービアーも作ってみるかな?
新生姜で作るピンク色のジンジャーシロップ

ピンク色のジンジャーシロップ
新生姜と白砂糖で作るジンジャーシロップは、レモン汁を入れるとほんのりピンク色になります。
レモンの皮を入れるとレモンの香りがさらに立って爽やかに。
新生姜は薄切りでも千切りでもざく切りでもOKです。
煎じた生姜をギュッと絞りたいので最初から砂糖を入れてませんが、面倒なら最初から砂糖を入れて煮てしまっても問題なし!
砂糖の量はお好みで減らしても大丈夫です。(その分保存が効かないのでご注意を。)
ソーダで割ると即席ジンジャーエールの出来上がり。
レモンやライムを添えるとさらに美味しくなります。
食材
- 新生姜 100〜150g
- 水 500cc程度
- グラニュー糖か白砂糖 200〜250g
- レモン汁 半個分
- レモンの皮(黄色い部分)1/4個分程度
手順
- 新生姜はきれいに洗い、皮ごと薄切りか千切りにする。
- 鍋に新生姜と水を入れ、弱火でコトコト1時間ほど、水分が半分くらいになるまで煎じるように煮る。
- 2を清潔な布巾で濾して生姜をよく絞り、生姜液の分量を計って鍋に戻す。
- 生姜液と同量の砂糖を3の鍋に入れ、レモン汁、レモンの皮を加えて火にかける。
- 砂糖が溶けて一度沸騰したら火からおろして冷ます。
- ある程度冷めたら清潔な瓶などに入れ、冷蔵庫で保存する。
スパイス入り辛口ジンジャーシロップ

スパイス入り辛口ジンジャーシロップ
自家製のジンジャーシロップは入れるスパイスによって簡単に自分好みにアレンジできます。
今回使っているのはクローブ、シナモン、スターアニス、ブラックペッパー、そして唐辛子。
ブラックペッパーと赤唐辛子はピリッと辛いのがお好きな人にお勧めですが、辛いのが苦手な人は省いてください。
カルダモンやバニラ、オレンジピールもお勧めです。
生姜は薄切りでも千切りでもざく切りでもなんでもOK。
煎じた生姜をギュッと絞りたいので最初から砂糖を入れてませんが、面倒なら砂糖とスパイスは最初から入れて煮てしまっても問題なし!
砂糖の量はお好みで減らしても大丈夫です。(その分保存が効かないのでご注意を。)
シロップをソーダで割ると即席ジンジャーエールの出来上がり。
レモンやライムを添えるとさらに美味しくなります。
食材
- 生姜 100〜150g
- 水 500cc程度
- 砂糖 200〜250g
- スパイス(赤唐辛子1個・ブラックペッパー10粒・ホールクローブ6個・シナモンスティック3cm・スターアニス1/4かけ)
- レモンの皮(黄色い部分)1/4個分程度
手順
- 生姜はきれいに洗い、皮ごと薄切りか千切り、またはざく切りにする。
- 鍋に生姜と水を入れ、弱火でコトコト1時間ほど、水分が半分くらいになるまで煎じるように煮る。
- 2を清潔な布巾で濾して生姜をよく絞り、生姜液の分量を計って鍋に戻す。
- 生姜液と同量の砂糖を3の鍋に入れ、スパイス、レモンの皮を加えて火にかける。
- 砂糖が溶けて一度沸騰したら火からおろして冷ます。
- ある程度冷めたら味を見て好みの香りになっていたらスパイスを取り除き、清潔な瓶などに入れて冷蔵庫で保存する。(スパイスは入れっぱなしでもOK)