私が身の回りの持ち物にこだわるのには理由があります。
とにかく何をするのにもまず「めんどくさい!」という感情を持ってしまうのです。
料理も掃除もお洗濯もお菓子づくりもメンドクサイ。
できればその道のプロフェッショナルに外注したいと思っていますが、経済的にそんなことができるはずもなく自分でやるしかないわけで……。
なので「モチベーションをあげるために素敵な道具を使おう!」という気持から、身の回りの持ち物を素敵にしていっているのです。
そんな私のめんどくさくてやりたくないことの上位に入ってくるのが「お裁縫」です。
そしてこれが5年ほど前に見つけて心を奪われ購入した救世主、大桃沙織さんの真鍮のお針刺しです。
この造形の美しさ。
丁寧に切り抜かれた模様の窓からのぞく原毛の色とのコントラストの妙。
見事な芸術作品です。

金工作家の大桃沙織さんは真鍮の板を繊細な柄で切り抜いたり、繰り返し叩いて装飾を施すなどして丁寧で美しい作品をたくさん制作されています。
アクセサリーや置物、個性的なカトラリー、日々を彩る道具などなど。どれも目と心を奪われる美しさです。
この針刺しは自然の中に在る「実」や「種」がモチーフとなっていて数種類のデザインがあり、どれも個性的で美しく、迷いに迷ってこちらの半円形を選びました。
直径5㎝ほどの小さなものですが、あまりに美しいので存在感がすごいです。


何度目にしても惚れ惚れする美しさなんです。

というわけで私は大嫌いな針仕事も楽しく進められるになったわけでございます。
Information
大桃沙織さんのInstagramで作品や個展情報などが見られます
Photo by Yoko Kadokawa