京都の母から梅干しが送られてきた。
「今年の梅干しはとても色よく綺麗にできたわ〜」と母の自画自賛を電話で聞いていたときはあまり気に留めず「あ、そう、良かったねぇ」と受け応えていたのだが、届いた梅干しを一つ瓶から取り出してその美しさに目を見張った。

ふっくらした柔らかい梅が美しい紅色に染まっていて、見るだけで口の中によだれがじわっと滲み出てくる。これほど美しい梅干しはお店で買ったらさぞ高価に違いない。
今年は塩をかなり抑えて漬けたらしく、塩分控えめ。それを補うようにたっぷり入れられた赤紫蘇の香りがこれまたよだれを滴らせる。
せっかく綺麗に漬かった梅干しなのにガラス瓶にぎゅう詰めにされているのが気の毒になり、浅めの容器に一粒ずつ綺麗に並べ替えて上から赤紫蘇の布団を被せる。
すると瓶に梅酢が残ってしまった。
そうだ、新生姜が出回っているうちに紅生姜を作ろう!
てことでギリギリ滑り込みで新生姜を買ってきた。
きれいに洗って皮をこそげ落とし、それを千切りにする。
ボールに入れて塩をし、しばらく放置。
1時間くらい放置すると水が出てくるので、ぎゅっと絞って半日ほど干す。
それを煮沸消毒した清潔な瓶に入れて、上から梅酢を注ぐ。
あっという間に紅色に染まるが、このまま1晩冷蔵庫で寝かせると味と色がよく染み込んでこの通り。

見るだけでチャーハンが食べたくなってきた。
梅酢で紅生姜

梅酢で漬けた紅生姜
軽く塩漬けした新生姜の千切りに梅酢をかけるだけで出来上がる紅生姜。
市販の梅酢でも美味しくできます。
半日くらい干した方が水っぽくならずに美味しいですが、面倒なら省略してもOKです。
保存は冷蔵庫で。
食材
- 新生姜 300g程度
- 塩 大さじ1〜11/2
- 梅酢 150〜200cc
手順
- 新生姜をよく洗い、必要なら皮をこそげ落として千切りにする。
- 1をボールに入れて塩をふってよく混ぜ、水が出るまで1時間ほど放置する。
- 水気をよく絞り、ザルの上に広げて半日ほど陰干しにする。(陰干しは省略しても良い。)
- 清潔な瓶に生姜を入れ、上から梅酢を注いで冷蔵庫で1晩寝かせて出来上がり。