イラストレーターの門川洋子さんから、オリジナルのイラストがプリントされたイカしたトートバッグが届いた。
以前個展で見たボールペン画の鯨と燕がプリントされたコットンキャンバスのトートバッグだ。

©️ Yoko Kadokawa
COVID-19が流行してからというもの、いつでも気楽に洗濯できる布製バッグのほうが重宝で、今まで愛用していたレザーバッグはほとんど使わなくなっていたのだが、うちにあるトートのサイズがどうも私には小さすぎて「もう少し大きめのおしゃれなのが欲しいよー」と何度かこぼしていたのだ。そうしたら個展でも大人気だったトートバッグを2つもいただいたというわけだ。
やったー!
オリジナルの原画を見た時は、こちらを見つめる鯨の瞳に胸がズキュンとなり、翼を広げて飛ぶ燕の姿になんだか勇気を感じたもんだが、その鯨と燕をいつでも連れて歩けるなんて最高だ。
しっかりしているのに軽くて、底にはマチもあるので水筒や日傘もぽんぽん放りこめてこれからの汗ばむ季節に大活躍しそうだ。
せっかくなので、このトートをこれからガンガン使うためにちょっぴりカスタマイズのお直しをしてアップグレードすることにした。
トートはなんでもポンポン放り込めるのが最大の魅力だが、その代わりにいざという時に小物がバッグの中で行方不明になってすぐに取り出せないのが玉に瑕。
だよね?
私の場合は必ずと言って良いほどパスケースと小銭入れと鍵が見つからなくなる。
もし駅の改札口の前でカバンの中を引っ掻き回して何かを探しているおばさんがいたら私だと思ってくれてよい。それくらいいつもトートの中から出てこない小物を探しているのだ。
なので、トートバッグにはパスケースと小銭入れが入る小さなポケットと、鍵をすぐに引っ張り出せるフック付きのキーホルダー紐が絶対に欲しい。
ということで、このイカした鯨トートと燕トートにはその2つを付け足すことにした。
せっかくなので、できればよく似たコットンキャンバス生地を使いたい。
ちょうど良いことに、これまで使っていた帯に短し襷に長しだったエコバッグは薄手の帆布製なので、このエコバッグには第二の人生を歩んでもらうことにしよう! なーに、取っ手部分をチョキンとハサミで切って金具をつければ鍵用の紐になるし、本体部分はポケットに変身してもらえばいいのだ。
つまりこういう感じ。

裁縫箱をごそごそ探ると、以前何かを作った時の余りもののナスカンが出てきたので、第二の人生を歩んでもらうエコバッグの取っ手を本体から切り離したものの片端にナスカンを通し、端を三つ折りにしてミシンで縫う。

取っ手の幅のほうがナスカンの幅よりも太いのでシワがよっているが、そんなことは気にしない。
お次はポケットだ。
ポケットはトートの取っ手の縫い付け位置の間にぶら下がるようにしたいので、その中に収まるサイズにエコバッグの本体を裁断する。
エコバッグの本体の折り返し部分がポケット口になるように前後の長さをずらして2つ折りにし、両端をパイピングでくるんで縫い止めた後、後ろ側の長いほうを鯨トートの取っ手の間の折り返し部分に挟み込むという段取りだ。

これを2セット作り、鯨トートと燕トートの開口部の折り返し部分縫い目を一部ほどいて挟み込み、ミシンをかければできあがりだ。



サイズは適当だが、立派なポケットとキーホルダーが出来上がり、これでもう改札口やレジや玄関前で焦ってカバンの中を引っ掻き回さずにすむ。
わーい! 鯨や燕を連れて歩くのがさらに楽しくなったぞ!

©️ Yoko Kadokawa
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