渋い葡萄を赤ワインでコンポートにしたら、どうしてもフローズンヨーグルトが食べたくなった。
正確に言うと、どうしてもフローズンヨーグルトに乗せて食べたくなった。
もちろん、何もフレーバーがついていないシンプルでプレーンなフローズンヨーグルトで、苺の季節になると必ず作る苺のフローズンヨーグルトではない。
「よし、作るぞ!」と勢いよく冷蔵庫を開けてみたら、ヨーグルトの買い置きはあるが生クリームがない。
ちらりと時計を見ると、近所のスーパーは新型コロナウイルスの影響で早めの店じまいの時間。生クリームは明日入手するしかない。
「どうせ一晩待たねばならないなら、普段はやらない一手間をかけてやれ!」
てことで、珍しくヨーグルトを一晩水切りすることにした。
なんてことはない。ペーパータオルを敷いたザルの上にヨーグルトをどかんとあけて、ザルをボールの上に乗っけ、ラップをしてそのまま冷蔵庫に放り込んでおくだけ。
朝にはヨーグルトの水切り完了だ。


ヨーグルトから出る水分の乳清にはタンパク質がたっぷり含まれていて栄養たっぷりなので、捨てずにカレーに入れることにする。(生姜ミルクプリンを作った時に出る生姜の搾かすもそうだが、わたしはなんでもカレーに入れてしまうクセがある。だが懐の深いカレーはそんなわたしをしっかりと受け止めてくれるのである。)
お次は生クリームだ。
スーパーで買ってきたばかりの生クリームに砂糖を入れ、角が立つまで泡立てる。

そこに水切りしたヨーグルトをどさっと入れる。

よく混ぜて甘さをチェックする。
凍らせると甘みを感じにくくなるので、「これくらいでいいかな」という甘みよりも一段階甘めに仕上げるのがコツ。それに砂糖が多い方が滑らかに仕上がるのだ。
これを金属のバットなどに入れてラップをし、冷凍庫で1時間凍らせる。

1時間後に取り出して、フォークでかき混ぜて冷凍庫でさらにもう1時間。

滑らかなフローズンヨーグルトのできあがりだ。

今回はヨーグルトを水切りしたせいか酸味がいつもよりマイルドだが、その分とてもクリーミーな仕上がりになった。
早速、葡萄の赤ワインコンポートを上に乗っけてみる。

思った通り、とてもよく合う。
この組み合わせは我が家の定番になりそうな予感である。
葡萄のコンポート

プレーンフローズンヨーグルト
3つの材料を混ぜて凍らせるだけでできるフローズンヨーグルト。
ヨーグルトを1晩水切りすればクリーミーに仕上がります。
面倒ならば水切りしなくてもOK。水分が多いとガチガチに凍ってしまうけど、そんな時は食べる15〜20分前に冷凍庫から出してぐるぐる混ぜれば大丈夫。
バットで凍らせる代わりに、混ぜた材料をジップ付きの袋に入れて凍らせ、モミモミしてもできます。
混ぜる生クリームは高脂肪のもののほうがクリーミーになります。
ヨーグルトとナマクリームの配分はお好みで!
食材
- プレーンヨーグルト 200cc
- 生クリーム(高脂肪のもの) 100cc
- 砂糖 大さじ3〜4
手順
- ペーパータオルを敷いたザルをボールに入れ、ザルにヨーグルトを入れて一晩水切りする。(省略してもOK)
- 生クリームに砂糖を入れて角が立つまで泡立てる。
- 生クリームと水切りしたヨーグルトを混ぜ合わせ、味見をする。好みの甘さより少し甘めに仕上げる。
- 3を金属製のバットに入れてラップし、冷凍庫で1時間凍らせる。
- 1時間後に4をフォークなどでかき混ぜて空気を入れ、もう1時間凍らせる。
- 好みの固さに凍ったら出来上がり。